備え梅

梅に願いを。

BambooCut/竹内順平

備え梅は「次の震災のために」をコンセプトに走り出しました。
お守りのように持ち歩いてもらえる携帯性と、災害発生からの72時間で1日1粒ずつ食べられるための個包装といった機能性を重視したのですが、はじまりとしてなによりも重要だったのは、乗松祥子さんの梅干しとの出会いでした。
2014年の「にっぽんの梅干し展」開催以来、私たちBambooCutは、ライフワークとして梅干しと向き合ってきました。日本全国を旅しながら、食した梅干しは200種類以上。日本には多くの美味しい梅干しがありました。ところが、乗松さんの梅干しには、美味しいことはもちろん、それ以上のなにかがあったのです。口に入れた瞬間、身体中の細胞が動きまわり、ざわつく感じ。それは、あの小さな梅干しから溢れ出ているとは信じられないほどの力強さでした。
その力強さの源は、乗松さんの梅選びのこだわりと、職人の技に支えられています。乗松さんは「幻の梅」と呼ばれる杉田梅を厳選し、秘伝の塩を一粒一粒にまぶしながら、手間と時間をかけて手作りしているのです。
日本の梅干しには、「助ける力」があります。
備え梅には、「助ける力」だけでなく「力強さ」があります。
梅に願いを。
賞味期限である3年後に、日常のなかで備え梅を食べてくださったのなら、幻の梅の美味しさを味わっていただければ幸いです。
万が一、震災などの非日常で必要としてくださるのなら、備え梅の力強さが生きる希望につながることを心より願っております。